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薬理学の勉強法|看護学生のための薬の覚え方とコツ

田村薫(看護師9年目・薬剤師資格保有)

田村薫(看護師9年目・薬剤師資格保有)

薬理学の勉強が大切な理由

薬理学の知識は看護師として必須です:

  • 投薬管理、与薬の安全
  • 副作用の早期発見
  • 患者さんへの説明
  • 医師との連携
  • 国家試験での出題

薬理学の勉強の基本

薬の分類を理解する

薬は作用する部位や目的で分類されています:

  • 循環器系:降圧薬、強心薬、抗不整脈薬
  • 呼吸器系:気管支拡張薬、鎮咳薬
  • 消化器系:胃酸分泌抑制薬、制吐薬
  • 神経系:鎮痛薬、抗てんかん薬、向精神薬
  • 抗感染症薬:抗菌薬、抗ウイルス薬
  • 抗がん薬:各種化学療法薬

覚えるべき4つのポイント

  1. 薬効(何に効くか)
  2. 作用機序(どう効くか)
  3. 副作用(注意点)
  4. 看護のポイント

効率的な覚え方

1. 系統別に整理する

例:降圧薬の分類

分類作用機序代表薬
Ca拮抗薬血管平滑筋弛緩アムロジピン、ニフェジピン
ACE阻害薬アンジオテンシン変換酵素阻害エナラプリル(語尾:〜プリル)
ARBAT1受容体遮断ロサルタン(語尾:〜サルタン)
β遮断薬心拍出量減少プロプラノロール(語尾:〜ロール)
利尿薬循環血液量減少フロセミド

2. 語尾で覚える

多くの薬は語尾でグループが分かる

  • 〜プリル:ACE阻害薬
  • 〜サルタン:ARB
  • 〜ロール:β遮断薬
  • 〜ジピン:Ca拮抗薬
  • 〜スタチン:HMG-CoA還元酵素阻害薬
  • 〜プラゾール:PPI
  • 〜セトロン:5-HT3拮抗薬(制吐薬)

3. 作用機序から副作用を理解する

例:ACE阻害薬

  • 作用:アンジオテンシン変換酵素を阻害
  • →ブラジキニン分解も阻害される
  • →ブラジキニン蓄積
  • 空咳(副作用)

例:β遮断薬

  • 作用:β受容体を遮断
  • →心拍数減少(β1)
  • →気管支収縮(β2)
  • 徐脈、喘息悪化(副作用)

4. 語呂合わせを活用

例:ワルファリンと相互作用のある食品

「納豆食べたらワルかった」

  • 納豆(ビタミンK)がワルファリンの効果を減弱

例:ジギタリス中毒の症状

「おしろいお化け」

  • お:嘔吐
  • し:視覚障害(黄視)
  • ろ:徐脈
  • い:胃腸症状

5. 図やイラストで理解

作用機序は図で視覚化すると理解しやすい:

  • 受容体と薬の関係
  • シグナル伝達経路
  • 臓器への作用

分野別の勉強ポイント

循環器系の薬

重要な薬剤

  • 降圧薬(Ca拮抗薬、ACE阻害薬、ARB)
  • 強心薬(ジギタリス)
  • 抗不整脈薬
  • 抗凝固薬(ワルファリン、ヘパリン)
  • 抗血小板薬(アスピリン)

覚えるポイント

  • 各薬剤の作用機序と副作用
  • 禁忌(β遮断薬と喘息など)
  • 相互作用(ワルファリンと納豆など)

消化器系の薬

重要な薬剤

  • PPI(オメプラゾール)
  • H2ブロッカー(ファモチジン)
  • 制吐薬(メトクロプラミド)
  • 下剤(酸化マグネシウム、センノシド)

神経系の薬

重要な薬剤

  • 鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド)
  • 抗てんかん薬
  • 向精神薬(抗うつ薬、抗精神病薬)
  • 睡眠薬

注意点

  • NSAIDsの副作用(胃腸障害、腎障害)
  • オピオイドの副作用(便秘、呼吸抑制)
  • 向精神薬の副作用(錐体外路症状)

抗菌薬

分類と特徴

  • ペニシリン系:細胞壁合成阻害
  • セフェム系:細胞壁合成阻害
  • マクロライド系:タンパク合成阻害
  • キノロン系:DNA合成阻害
  • アミノグリコシド系:タンパク合成阻害

覚えるポイント

  • スペクトラム(効く菌の範囲)
  • 副作用(アミノグリコシドの腎毒性・耳毒性など)

糖尿病治療薬

分類

  • インスリン製剤
  • スルホニル尿素薬(SU薬)
  • ビグアナイド薬
  • DPP-4阻害薬
  • SGLT2阻害薬

看護のポイント

  • 低血糖症状の観察
  • シックデイの対応

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国試対策のポイント

よく出題される内容

  • 副作用と観察ポイント
  • 禁忌(使ってはいけない場合)
  • 相互作用
  • 投与方法の注意点
  • 患者指導の内容

出題パターン

パターン1:この薬の副作用は?

パターン2:この薬を使用中の患者への指導は?

パターン3:この症状が出たとき、まず疑う薬は?

パターン4:この薬と併用禁忌のものは?

頻出の薬剤

  • ワルファリン(相互作用、モニタリング)
  • インスリン(低血糖、投与方法)
  • ジギタリス(中毒症状)
  • 抗がん薬(副作用管理)
  • ステロイド(副作用、離脱症状)

臨床で使える知識

投与前の確認事項

  • アレルギー歴
  • 腎機能、肝機能
  • 併用薬
  • 妊娠の可能性

投与中の観察

  • 効果の確認
  • 副作用の早期発見
  • バイタルサインの変化

患者指導のポイント

  • 服用方法(食前・食後など)
  • 注意すべき症状
  • 日常生活での注意点
  • 自己中断しないこと

効率的な勉強スケジュール

基本の流れ

  1. まず分類を理解(全体像をつかむ)
  2. 各分類の代表薬を覚える
  3. 作用機序を理解
  4. 副作用を関連づけて覚える
  5. 問題演習で確認

おすすめの教材

  • 病気がみえるシリーズ(各疾患と薬を関連づけて)
  • 薬がみえる
  • 看護師国試の過去問
  • YouTube動画(視覚的に理解)

まとめ

薬理学の勉強のポイント:

  1. 系統別に整理:分類を理解して覚える
  2. 作用機序を理解:暗記より理解が効率的
  3. 語尾で覚える:薬のグループが分かる
  4. 副作用は作用機序から:理解で覚える
  5. 臨床と結びつける:実習で確認

薬理学は最初は大変ですが、理解が進むと面白くなります。根気強く取り組みましょう。

国試対策全般については国試の勉強法も参考にしてください。

よくある質問

Q薬理学が全然覚えられません。どうすればいいですか?

まず薬の分類(系統)ごとに整理しましょう。例えば降圧薬なら「Ca拮抗薬」「ACE阻害薬」「ARB」などに分け、それぞれの作用機序と代表的な薬剤を覚えます。語呂合わせや図解も効果的です。

Q作用機序を理解する必要はありますか?

はい、作用機序を理解すると、副作用や禁忌も自然と分かるようになります。丸暗記よりも「なぜこの薬がこう効くのか」を理解する方が、長期的には効率的です。

Q副作用が多すぎて覚えられません。

全ての副作用を覚える必要はありません。重大な副作用(命に関わるもの)と頻度の高い副作用を優先して覚えましょう。また、作用機序から予測できる副作用は理解で覚えられます。

Q国試で薬理学はどれくらい出題されますか?

国試では薬理学単独の問題は少ないですが、疾患の治療や看護と絡めた問題が多く出題されます。各領域の学習と関連づけて薬の知識を身につけることが大切です。

田村薫(看護師9年目・薬剤師資格保有)

田村薫(看護師9年目・薬剤師資格保有)

執筆者

看護学生の学習をサポートするため、実体験に基づいた情報を発信しています。

看護師免許

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